去年の話になってしまいますが、11月27日〜12月2日に香港コンベンションセンターで開催された「
ビジネス・オブ・デザイン・ウィーク(BODW)2006」を取材してきました。
2002年から毎年開催されている、アジアでもおそらく最大級の規模のデザインイベントでス。
一番の出し物は、「国際コンファレンス」。毎回、「え?こんな人も来ちゃうの?」というような世界のビックネームが続々登場し、プレゼンテーションするんですが、今年も
ロン・アラッド、
カリム・ラシッド、
ジミ−・チュウなど、20人近くの大物クリエイターたちが香港に集結したんでした。
こんな贅沢なイベント、なんで香港で?? と思ってしまいますが、特に97年のアジア金融危機、さらに追い討ちで03年のSARSの打撃を受けたアジア諸国では、最近国をあげて「クリエイティブ産業」にシフトする動きがあるように見受けられまス。ITも、あまりに身近なものになりすぎて産業としては頭打ち状態だし、なんだか中国もやたら脅威な感じになってきちゃったし、よしっ、国力を上げ、他国と差別化するために、国の
クリエイティブパワーを強化するのじゃ!ということなんでしょか。
で、やるとなったら政府もがっつり予算をとって、国際イベントを開催してプラットフォーム作りに
はげみ、国内の教育機関も充実させるゾ、と。
たとえば
しんがぽーの場合、
「
アートのABC(アートのためのアート、ビジネスのためのアート、コミュニティのためのアート)」
という言葉があって、アートやデザインをしっかり商業主義の文脈にはめ込んだ政策を、政府もたてています。
シンガポール・ビエンナーレの開催や、大型商業施設
VivoCity(建築設計は伊東豊雄さん)のオープンなど、昨年はいろいろと話題を提供してました。
香港やシンガポール、タイなどのアート・デザイン系学校のカリキュラムは、日本のそれよりもかなり面白し、という話もよく聞きマス。以前は日本でアートやデザインを勉強していた中国を始めとしたアジア各国の子女は、いまや日本を飛び越えて、こうした国々に行くのだ、ということなんだす。授業も英語だし。
香港のBODWも、地元のみなさんからは
「
税金の無駄遣いはやめれ」
「打ち上げ花火をそんなに上げてどうする」
とか、さんざん言われつつ、また2003年にはSARSで開催を危ぶまれたにも関わらず、何とかふんばって継続しているのは、国(都市)としての生存がかかった計画の一部だから、なんでしょうに。
タイトルにもあるように「デザイン」と「ビジネス」の豊かな融合、あるいはデザインによるビジネスの成功をコンセプトとして掲げているくらいですから。
(みーはーな一観客としてみたら、あこがれのクリエイターたちに会える垂涎モノのイベントなんだすが)。
そんなことを、北京や台湾やしんがぽーから来ていたメディアの友人たちと話していたら、アジアのデザインは、欧米の文脈の中にあるそれとは全く異質なものなんでわ、と思ったりしたわけなんだす。
うーん、アジアへの興味が
ウズウズ。。。
今年は、そんなアジア各国のクリエイティブ事情とその背景を、ぜしともこの目で見てまわりたい所存デス。
* BODW2006のレポートは、
月刊アスキー2月号
Invitation2月号
MacPower2月号
でごらんいただけマス。